JASTA
立位テニス

日本障がい者立位テニス協会

Report

新しいパラテニス「立位(りつい)テニス」とは

障がい者のテニスと聞いて皆様がイメージされるのは、パラリンピックの正式種目で国際テニス連盟公認のプロも存在する「車いすテニス」ではないでしょうか。しかし、全ての身体障がい者が車いすでテニスができるのでしょうか?
腕の一部がない方は?片麻痺の方は?車いすには座れてもラケットを持ったまま車いすを操作することができません。深く腰掛けることができない、足を折り曲げることができない場合など、障がいによっては車いすに座ることさえ難しい場合もあります。義足などで日常的に車いすを必要としない場合は、立っていることの方が自然なので、スポーツをする時だけ座ることに違和感を持つ方もいます。これらの車いすに乗れない、乗らなくても良い身体(肢体)障がい者のために、「車いすテニス」だけではなく「立位テニス」も必要なのです。

1980年代から、日本で広く行われている障がい者テニスは、個人の技量を試す場ではなく、交流やリハビリを目的とした福祉的な意味合いのものです。肢体・聴覚・内部・知的など、様々な障がい者が混在しながら健常者と共に一人では実現しづらいスポーツをする喜びを経験しています。これは社会との繋がりを持つことができる大変有意義な活動です。しかしそれとは別に、自らの力量を世界に問いたいと願うアスリートマインドを持つ競技者の存在も忘れてはなりません。

同じラケットスポーツである卓球やバドミントンは東京パラリンピックでは「車いす部門」と「立位部門」が正式種目入りしています。しかし残念ながらテニスはまだ「車いす部門」のみです。「立位部門」でも活躍の場を欲する世界中の競技者が2013年頃から同時多発的に「立位テニス」の国内大会や国際大会を自主的に開催するようになりました。世界中にこの競技の情報を発信し、独自のランキングシステムも構築しています。日本人選手は2016年から国際大会に出場するようになり、弊協会所属選手の中には、アメリカで開催された国際大会で2連覇中の実力者も存在します。

アスリートとして活躍を望む身体障がい者選手たちの中には、活躍の場がある他競技や車いすテニスに転向して行く方もいます。身体障がい児の保護者が立位競技の存在を知らないために、日常的に立って生活していても、スポーツをする時だけ車いすスポーツを勧める場合もあります。ちなみに日本では全国障害者スポーツ大会では、まだ車いすテニスさえ実施種目ではありません。「選択肢として存在しない」、「知らないから選ばれない」。こうした状況を打開し、誰もが望むステージで輝くチャンスのある世界へ、私たちと一緒にこの競技を育ててください。

代表者について



一般社団法人 日本障がい者立位テニス協会
代表理事 柴谷しばたに たけし
選手登録名では(しばたに けん)

1964年生まれ
小、中学校時代をシドニーで過ごし、週末はテニスに没頭。17歳で骨肉腫により、左大腿を切断、義足となる。

<挨拶>

子供の頃、プロを夢見るほど夢中になってテニスをしていました。高校生の時に患った骨肉腫によって左大腿を切断し、その時にもうテニスは二度とできないと諦めました。それ以来30年間テニスを封印していたのですが、ある出会いをきっかけに、やり方を変えれば義足でもテニスが出来ることに気づかされ、10数年前に再びテニスに戻って来ることができました。

少しだけ考え方を変えれば、全てを諦める必要はない。どんな形でも夢は叶う。
それを伝えたくて、この協会を立ち上げました。

自分の足で立てるなら、車いすに座らず「立って」世界中の仲間とテニスの腕を競い合いましょう。ありそうで無かったこの競技は、今から普及発展してゆく新しいパラスポーツです。参加してくださる一人一人が、この競技のフロンティアです。

立位テニスをパラリンピックの正式種目に、そして国際テニス連盟の公認を得て、プロも生まれる競技へ。私たちと一緒にこの夢を叶えましょう。

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