公益社団法人日本プロスキー教師協会 会長

馬淵雄一(まぶち・ゆういち)

1942年、秋田県生まれ。高校・大学時代はアルペンレーサーとしてインターハイ・インカレ等で活躍。 66年、三浦雄一郎スノードルフィンチームに参加しプロスキーヤーとなり、東宝映画「スキー野郎氷河大滑降」にも出演。70年代には「アサヒグラフ」の表紙やグラビアを飾る常連となった。71年、石打プロスキースクール校長。73年、プロレーサーズ協会を設立し理事長に。2011年の第19回インタースキー・オーストリア・アールベルク大会では、日本代表団団長として参加。 現在、公益社団法人日本プロスキー教師協会(SIA)の第6代会長と上部団体の国際スキー教師連盟(ISIA)の副会長を勤める。12年6月にお亡くなりになった寬仁親王殿下の信頼厚く、第一女子の彬子女王殿下・第二女子の瑶子女王殿下のスキー指導も長年勤める。彬子女王殿下には14年より総裁にご就任いただいている。

スノースポーツ愛好者の皆様へ

 こんにちは。私は公益社団法人日本プロスキー教師協会(SIA)会長の馬淵雄一と申します。私ども公益社団法人日本プロスキー教師協会は、Professional Ski Instructors Assosciation of Japanの3文字をとって[SIA]と呼ばれています。2014年より彬子女王殿下に総裁にご就任戴いております。当協会は1968年11月に設立され、1981年に社団法人として許可され、2012年11月30日に公益社団法人に認定され、国際スキー教師連盟[ISIA]に加盟する日本で唯一のプロスノースポーツ教師の団体として活動しています。その活動は、プロスキー教師を中心に、スノーボード、テレマークスキー、障がい者スキー、インラインスケートの教師育成・指導・検定を通じて、その質の向上をはかり、併せて一般愛好者・青少年をはじめ、ラングラウフ(クロスカントリー)・山岳スキーなど、スノースポーツ全体への指導と安全対策への、調査研究を行い生涯スポーツとしての発展に務めています。

 スキー及びスノーボードなどスノースポーツの魅力の大きさは比類なきものと言えます。冬山の自然を満喫しながら、仲間との交流を楽しみ、日常生活から離れて気分転換が図れるだけでなく、運動量が減る冬の季節に体を動かすことで、体力向上と健康増進が期待できます。

 スキー用具の発達により、従来の用具では一部の上級者しか滑ることが出来なかった状況や、不可能とされた滑り方が、より多くの人々にも出来るようになりましたが、その一方でオフピステの事故など、想定外の事故が増えています。スノースポーツをする人には、どのような場合でも、自己の技術レベルの把握と、雪質、斜面等などの状況を正確に判断しながら滑ることが求められます。スキーやスノーボードの魅力を存分に味わうためには、何よりも安全でなおかつ正しい技術と、加えて冬山での行動に関するマナーとルールを習得しなければなりません。

 一般愛好者の方々が安全で楽しいスポーツを味わえるよう、SIAでは質の高い教師の養成を通じて、スノースポーツ全般の普及活動を行って参りました。今後もこれまでの活動を継続しつつ、加盟している「国際スキー教師連盟」(ISIA)と足並みをそろえながら、我が国の社会体育としてのスキーをはじめとするスノースポーツの発展に取り組みたいと考えています。

 スノースポーツ教師の養成課程においては、まず優秀なイグザミナー(指導教官)や、その予備軍となるデモンストレーターの存在が何よりも大切です。そのために優れた教師を国際大会(インタースキー、世界スキー教師選手権大会、その他研修コース等)へ積極的に参加させ多様な経験を積む必要があります。

 SIAが長い間取り組んでいる「障がい者スキー」は、専門的な教師の育成が重要となります。また、障がい者スキー教師の養成には、特殊(チェアスキーなど)な専用の用具が必要となります。

 こうしたいくつかの面でのサポートを受けることが出来れば、私たちの活動も一層幅広いものになると思われます。 教師の質の向上はいつの時代においても大切であることを念頭に活動を行っています。どうぞ応援をお願いします。皆様のご支援を心よりお待ちしております。