2015ナショナルチーム

上田佳奈子(うえだ・かなこ)

1989年7月生まれ。明治安田生命保険所属。2014世界選手権軽量級シングルスカル出場、第92回全日本選手権かじつきクオドルプル2位、第34回全日本軽量級選手権シングルスカル優勝。

皆さんの支援で世界へと漕ぎ出したい!

 ボート競技は、直線2000メートルのコースで競うスピード・スポーツです。トップスピードと、そのスピードを維持する持続力を争う競技とも言えますが、複数で漕ぐ種目の場合は全員が少しのズレもなく同じタイミングで動作することが重要になります。

 1秒で5メートルも進ませるような全身運動をしながら、しかも全員のその動作が完全に揃わなくてはなりません。決して簡単なことではありませんが、全員の動きが揃った瞬間、まるでボートが水の上を滑っていくような感覚になり、何とも言えないような気持ちを味わえます。

 私は中学からボート競技を始め、昨年、競技生活13年目にして初めて日本代表に選ばれました。出場した世界選手権では、1人で漕ぐ軽量級シングルスカルという種目で10位という成績を残すことができたものの、世界トップクラスの選手と比べるとまだまだ実力差があります。世界の頂点を目指し、代表チームのメンバーや所属先のボート部の仲間たちと切磋琢磨しながら練習に励む毎日です。

 国際大会に出場したことは、私にとって本当に良い経験になりました。強豪国とのハイレベルなレースを経験したことで、今後世界と戦っていく上での課題も明確になりました。また、彼らと戦ってみて驚いたのは、帯同スタッフの充実ぶりです。コーチやトレーナーなどの専属スタッフが種目ごとにつき、選手たちを手厚くサポートしていました。非常に高価なものであるにもかかわらず、艇やオールといった道具も充実していて、強豪国の力の源泉を目の当たりにした思いがしました。

 欧米諸国と比べると日本はまだまだ競技人口が少ないと言われています。強豪国との実力差を縮めていくためには、選手一人ひとりの不断の努力で選手層の底上げを図ることはもちろんですが、それと共に、国際大会への出場機会を増やし、サポートスタッフや用具を今よりももっと充実させるといった、強化・支援体制の整備も必要です。しかし、多額の活動費を必要とするボート競技の性格上、コストや負担が大きく膨らんでしまいます。

 この企画を通して多くの方にボート競技の魅力に触れていただき、世界の舞台へと挑戦を続ける私たちを応援していただきたいと真摯に思っています。皆さん、ご支援のほどよろしくお願いいたします!