大原学園高校3年

江村美咲(えむら・みさき)

1998年、大分市生まれ。2014年からJOCエリートアカデミー所属。父・宏二さんはソウル五輪フルーレ代表、2008年北京五輪監督、2012年ロンドン五輪コーチ。母・孝枝さんも1997年世界選手権エペ日本代表経験を持つ「フェンシング一家」に育つ。2014年2015年の世界カデ選手権女子サーブル個人戦で2年連続銅メダルを獲得し、シニアアジア選手権でも日本人として史上初となる2年連続メダル獲得を達成。シニア世界ランキング(女子サーブル)17歳で38位は最上位となる。

世界と戦うために選手負担の軽減を!

 日本のフェンシングは太田雄貴先輩が2008年の北京五輪で、フルーレ男子団体チームが12年のロンドン五輪と2大会連続でメダルを獲得しています。私はフルーレやエペと異なる「斬る」動作を主として、有効面は上半身全てというサーブル種目の選手です。攻撃権を取るために幅1.5メートル、縦16メートルのピストの上を激しく動き、相手の有効面を斬るダイナミックな戦いがサーブルの見所といえます。過去の五輪では、残念ながら、日本は山本セイラ先輩のロンドンでの16位が最高です。

 16年のリオ五輪の出場権をかけたオリンピックレースが始まっています。私はリオの出場権獲得に向けて戦っていますが、目標は20年の東京五輪での金メダル獲得です。五輪に出場するためには、ワールドカップ8大会、アジア選手権、世界選手権に出場してポイントを獲得し、世界ランキングを上げなければなりません。しかし、いくつもの大会に出場するためには、旅費だけで1人当たり300万円ものお金が必要です。

 強化補助金はあっても、フルーレ、エペ、サーブルの男女別計6種目ありますから、遠征費の多くを選手が自己負担しているケースが少なくありません。ともに練習をしている選手の中には金銭的な問題で遠征に行けない人もいます。そんな仲間を身近で見ていると、何とかしてあげたいという気持ちになります。選手たちの負担が少しでも軽減されるような環境に改善していただければ、と考えていますし、トレーナーの帯同も実現するとさらにありがたいです。

 五輪のフェンシング競技は個人・団体で最大22個のメダルを獲得できる競技です。16年のリオ、そして、20年の東京ではフルーレだけでなく、エペやサーブルでもメダルを獲得していく決意です。ぜひ、応援をお願いします。