ボブスレー女子日本代表チーム

本間南(ほんま・みなみ)、浅津このみ(あさづ・このみ)、川崎奈都美(かわさき・なつみ)、押切麻季亜(おしきり・まりあ)

本間南(ほんま・みなみ)※左上
 1986年生まれ。横浜市出身。千葉県成田市立玉造小学校所属。横浜国立大卒。競技歴とベスト記録は、陸上競技(短距離)12年、国体4×100mリレー6位。2013全日本ボブスレー選手権優勝。

浅津このみ(あさづ・このみ)※右上
 1986年生まれ。島根県出身。下町ボブスレー合同会社所属。中央大卒。競技歴とベスト記録は、陸上競技(七種競技)5480点。

川崎奈都美(かわさき・なつみ)※左下
 1988年生まれ。神奈川県出身。フィールド・マネジメント所属。東海大卒。競技歴とベスト記録は、陸上競技100メートル障害、神奈川県大会上位進出。ボブスレーは、全日本選手権2位。

押切麻季亜(おしきり・まりあ)※右下
 1994年生まれ。北海道出身。ぷらう所属。北海道帯広南商業高卒。ボブスレーは6年目で、ベストタイムは54秒81(長野スパイラル)。

活動資金さえあれば世界と十分に戦えるはず

 私たちが取り組んでいるボブスレーは、そりに乗り、氷壁のコースを時速130キロものスピードで駆け抜ける競技です。このスピード感がボブスレーの最大の魅力で、0.01秒のわずかなタイム差を争う「氷上のF1」です。

 女子のボブスレーは前方に乗って操縦する「パイロット」と、後方に乗ってブレーキを掛ける「ブレーカー」の2人乗りで競います。そりと選手の合計重量がルールで決まっているため、選手の体重が重ければ、その分、そりを軽くできます。軽くなれば、押しやすくなって、スピードを出しやすくなります。日本選手は欧米の選手と比べて小柄で、どうしても不利になりますが、それ以上にハンディキャップになっているのは、日本の選手たちの置かれた競技環境の厳しさです。

 ボブスレーは経験の蓄積と「道具」の優劣が結果に結び付きやすい競技です。国内にあるボブスレーのコースは長野に1カ所だけ、しかも、利用できる期間は1年のうちわずか2カ月。強化合宿以外にも、自主的にも合宿をして練習量を増やしたいのですが、費用はばかになりません。働きながら競技に取り組んでいる選手は、合宿に行っている間、無収入になってしまいます。本当は国内で実践練習ができない間は、海外に行って練習したいのですが……。思うように練習量を増やせないのが選手として辛いところです。

 資金の工面は本当に大変です。連盟のみなさんのおかげで、自己負担の額は少しずつ減ってはきているものの、海外遠征費は全額自己負担です。1度の遠征で欧州、米国、カナダなどを転戦しますから、費用が100万円を超えることも珍しくありません。

 そり自体も外車並みに高額で、いまの私たちにはとても手が出ません。10年、20年も前の中古を先輩から譲り受けたり、レンタル品を使ったりして、なんとか間に合わせているのが実情です。これでは、競技をやる前からすでに大きな差がついてしまっています。「条件が同じなら、自分たちは世界トップ選手とも十分に戦えるだけの可能性を持っているはずなのに……」。何度もそんな言葉が頭をよぎります。

 五輪でのメダル獲得は日本ボブスレー界の長年の悲願です。私たちはこの目標に向かって日々、前向きに全力で取り組んでいます。どうぞ、皆さん、ご支援のほどよろしくお願いします!